お久しぶりです、テストで忙しくてなかなか記事を書けない日々が続きましたが、テストの合間を縫って今日は私が一番好きな作家である『
野崎まど』先生について紹介していきたいと思います!
※土曜日にテストやるのやめてください教授の皆さん…
野崎まどは、大人向け
ライトノベルのようなものを出している
メディアワークス文庫の第1回受賞者で、発売当時はそこまで知名度が高くはなかったのですが、最近グイグイと人気を高めて、映画『楽園追放』の
東映が作る来年4月放送予定のテレビアニメ『正解するカド』の脚本にも抜擢されました!
なので、『正解するカド』放送前に
野崎まど作品を試しに読んでみようかなぁ?って人に向けての記事となります。
②なにかのご縁シリーズ 計2冊
⑤バビロンシリーズ 現2冊(まだ続いてます)
⑥野崎まど劇場シリーズ 計2冊
電撃文庫
大まかに分類するとこんな感じですね。
まず、なにから読み始めるのがオススメかをはじめに言っておきます。
①アムリタか、③knowです!
野崎まどの特徴が特に強く出ている作品はアムリタ、know、バビロンであり、バビロンはまだ完結していないのでこの2作品から読み始めるのを勧めます。
読みやすい軽い文章がいい人は①アムリタから
読みやすいけどしっかりした小説がいい人は③know から読み始めていただければと思います。
それでは1つ1つ詳しく見ていきたいと思います。
①アムリタ他 『2シリーズ』
この『2シリーズ』はとにかく読む順番が大切です!
全6冊あるのですが、
メディアワークス文庫は文字も大きく読みやすいので時間自体はそこまでかかりません。
なので、しっかり順番通り読むことをお勧めします。
読む順番
アムリタ→舞面真面とお面の女→死なない生徒殺人事件→小説家の作り方→パーフェクトフレンズ→2
最低でもパーフェクトフレンズと2は最後に持ってきて下さい。
残りの4冊は最悪手に入らなければ順番を無視しても問題ありませんが、最後から2番目にパーフェクトフレンズ、最後に2を読むことは絶対です!
『2シリーズ』はとにかく読みやすいです。
ラノベのように軽い文章で、ギャグも相当挟んできます。
しかし、侮るなかれ。
内容の奥深さは、他のシリーズにも全く負けていません。
野崎まどファンの中では未だに『2』が最高傑作だという人が多いほどに、そのストーリーと伏線回収は見事です。
1作目のアムリタがこのシリーズの典型例なのですが、軽い文章で紡がれる明るい雰囲気の中に突然暗い闇が垣間見えてきて、真実を知ると…。
序盤の明るい雰囲気も楽しいですが、何よりもその真実が見え始めると麻薬のようにどんどん惹きこまれてしまう素晴らしいシリーズです。
1作目のアムリタだけでも楽しめますので、ぜひ手に取ってみてください!
あと、これは筆者の好みなのですが、4作目にあたる『小説家の作り方』は単独で読んでも相当レベルの高い作品ですので、アムリタのあらすじがあまり惹かれなければ、こちらから入ってみても良いかと思います。
アムリタのあらすじ
②なにかのご縁シリーズ
こちらは
野崎まど作品の中でも異色の心温まるシリーズです。
野崎まど作品は、ギャグ!シリアス!ミステリー!といった要素が強いのですが、『なにかのご縁』シリーズははじめから終わりまでハートフルドタバ
タコメディです。
なので、クスッと笑い、ウルッとくる作品が読みたい人にはオススメです。
あらすじ
大学の自治会で忙しく働く毎日を送っていた青年・波多野ゆかりくんは、あるとき謎の白うさぎと出会いました。いきなり喋った彼もとい「うさぎさん」は、なんとその自慢の長い耳で人の『縁』の紐を結んだり、ハサミのようにちょきんとやったり出来るのだそうです。そしてうさぎさんは、ゆかりくんにもその『縁』を見る力があると言います。そうして二人は、恋人や親友、家族など様々な『縁』のトラブルに巻き込まれ……? 誰かの『ご縁』をめぐってゆかりくんとうさぎさんが大活躍!? とても愉快でちょっと切ないハートウォーミング・ストーリー登場
③know
野崎まどの出世作といえばコレ!
knowはハヤカワ文庫から出版されてSF大賞にもノミネートされ、有名SF作家が絶賛した近未来SFです。
knowの特徴としては、ガチSF好きからSFを読んだことない人まで、どんな人にも勧められるということです。
内容的には電子脳などバリバリのSFをしているのですが、文章のテンポが良く、読みやすいので内容のヘビーさを全く感じさせません。
予想できない展開、天才同士の戦い、緻密な設定…
『知る』とは何かをテーマに繰り広げられる物語は最初から最後まで驚きとワクワクの連続です。
そして、knowが評価されている理由の1つでもある後味の良いラスト。
本当にどんな人にもオススメできるので、とりあえず手に取ってみてください!
あらすじ
超情報化対策として、人造の脳葉〈電子葉〉の移植が義務化された2081年の日本・京都。
情報庁で働く官僚の御野・連レルは、
情報素子のコードのなかに恩師であり現在は行方不明の研究者、
道終・常イチが残した暗号を発見する。
その“啓示"に誘われた先で待っていたのは、ひとりの少女だった。
道終の真意もわからぬまま、御野は「すべてを知る」ため彼女と行動をともにする。
それは、世界が変わる4日間の始まりだった――