筺底のエルピス -絶滅前線- 紹介

どうも、はんだごてです!

今までエロゲの紹介記事ばかり書いてきましたが、私はラノベも結構読んでます。

その中でも今回は『筺底のエルピス -絶滅前線-』という現在刊行中のラノベを紹介していきたいと思います。

f:id:handagote-eroge:20161120002616j:plain

『筺底のエルピス -絶滅前線-』はSF業界で注目されている新鋭作家であるオキシタケヒコ氏のSFライトノベルです。

オキシタケヒコ氏はゲームのシナリオライターを前職ではなされていて、現在はSFをメインで一般小説とライトノベル両方で活躍されています。

中でも『波の手紙が響くとき』は『SFが読みたい!2016年版』で8位に選ばれるなど今が旬のSF作家だといえます。

f:id:handagote-eroge:20161120003442j:plain

では、今回紹介する『筺底のエルピス -絶滅前線-』の何がすごいのかと言いますと、シリアスなストーリーと緻密なSF設定です。

あらすじ

殺戮因果連鎖憑依体―。それは古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれてきた。鬼狩りの組織“門部”は、古来より改造眼球『天眼』と、時を止める柩『停時フィールド』を武器として鬼を狩り続けてきた。百刈圭と、乾叶―心に傷を抱えながら戦う二人が遭遇したのは、歴史上たった六体しか現れていない“白鬼”だった。


このあらすじを読むと伝奇物に思えるのですが、実際にはSFです。

私的にこの作品のあらすじを書きますと、


-殺戮因果連鎖憑依体-

人間に憑依し、その思考を捻じ曲げることで宿主を殺人に駆り立てるモノ。宿主が死ぬとまた別の人間に憑依する鬼…。

そんな鬼を狩る組織《門部》は、異星の民より託された『天眼』と『停時フィールド』で人類破滅の危機に立ち向かってきた。

-殺戮因果連鎖憑依体-に家族を殺され、門部に所属し、エースにまで上り詰めた百苅圭は部下の乾叶と共に鬼を狩り続ていると、伝説の《白鬼》に出会う…。


って感じなんですが、どうでしょう?

私がここで強調しておきたいのは、伝奇モノというよりも現代を舞台にしたSFモノだということです。

殺戮因果連鎖憑依体という絶望的存在

停時フィールドという指定範囲を世界から切り離し時を止める柩

最新巻である4巻まで読むと、この2つの設定がいかに見事かわかります。


設定からもわかるように相当シリアスなストーリーなのですが、1巻毎・巻を超えての伏線回収が上手く驚かせることも少なくありません。

さらに、鬼・人間との停時フィールドを使ったバトルシーンが面白くてカッコイイので、バトル好きにまで勧められる万能ライトノベルです。

さらにさらに、主人公の師匠にあたるキャラがめちゃくちゃカッコイイです!


シリアスで鬱要素があるのでそういった作品が苦手な人には強くはオススメしませんが、苦手でない方には是が非でも読んでほしい名作です!

現在4巻まで刊行されているのですが、もしかすると売り上げが怪しいラインらしく打ち切りの可能性もあるので、皆さんぜひぜひ読んでやってください!

f:id:handagote-eroge:20161120011035j:plain